イマココ!
え?逆戻りしてない?と思われるかもしれません。
もともとNPOで起業すると決めて動き出したのに、NPOでいくかどうかも迷ってるの?どういうこと?
あなたたち大丈夫なの?
きっと多くの方がそう思うでしょう。
しかし、迷ってはいても、起業することはするのです。それを変えるつもりはありません。ご安心ください。
NPO法人の設立には、最低でも3人の理事、1人の監事という役員が必要です。
はじめはそのくらい、今まで一緒に仕事をしてきた方たちにお願いすればいいと思っていました。
負債などの責任は理事長にしかかからないのだから、あとは賛同を得られるかどうかだと思っていました。
実際に引き受けてくださるとお返事をいただいた方もちゃんといました。
特に危険が伴わない業務でのNPOならそれでもいいと思うのですが、私たちがしたいことは障がい者福祉で、そこには利用者さんの安全確保という大事な仕事が常にあります。
福祉事業を行う法人の役員となれば、負債以外の責任が問われることも起こりうるのです。
そう思うと、簡単に役員をお願いすることも考え物で、何かあったときに「簡単に引き受けてしまったけど、こんなはずじゃなかった」となるのは避けたい。じゃあどうしたらいいんだと、この1週間ほどは特にもんもんと考え込んでいました。
理事・・監事・・いないかな・・・
リジ・・カンジ・・いないかな・・・
リカ・・カンチ・・あの日あの時あの場所で・・・
ラブストーリーが突然はじまるんなら、理事と監事も突然現れないかな・・・
小田和正さんのせつない歌声が頭の中でリフレインします。
それならいっそ、他の方法で起業しようかということで、私たちにできる方法として合同会社というものがあります。
これは株式会社よりも安く簡単に法人化することができる、小さな会社向けの法人格です。
一人から設立することができるので、代表1人さえ決まれば、あとは役員を置く必要もありません。取り回ししやすい会社です。
ただ、普通の会社ですから、利益を追求しないと経営を継続することは難しい。
しっかりした経営基盤を作るためには、利益率の低い事業には手を出しにくい。
お金になる事業でないと取り組めない。無理をして経営が行き詰まることが最も怖い。
そこで一番悩んでいることは、日中一時支援事業をどうするか。です。
日中一時は報酬単価が低いのです。いくつかの福祉事業をしているところが、その設備の中で日中一時もするという場合は、やっていけると思います。
しかし、日中一時の報酬で人件費や設備費などを賄おうと思うと無理があります。
ただ、先日の説明会で集まっていただいた保護者の方から一番要望があったのが、日中一時でした。
放課後デイはたくさんあるけれど、学校を卒業すると利用できなくなります。卒業後も放課後デイに代わる福祉サービスを望んでいる家庭が多いことがわかりました。
学校を卒業するとほとんどの方は作業所と呼ばれる福祉事業所へと進路を決めます。
作業所はだいたい16時くらいに終わります。16時から家族が仕事から帰宅するまでの隙間の時間ができてしまいます。
または、休みの日に家庭以外の居場所も欲しい。特に、日曜日に開所している所がほぼないので、サービス業の仕事は難しい。
こんな声をいただき、少しでも日中一時を開くことができればという思いがある中、経営の素人である私たちが、合同会社という形で日中一時を実現できるのか。答えはすぐわかります。かなり危ない。
放課後デイだけでも成功させられるかどうか分からないというのが正直なところです。
そうなると、やはりNPOなのかと。。。
思いが振り出しに戻り、同じ問題を何時間も何日もぐるぐると考え続けるのです。
何が一番か分からないけれど、おそらく何を選んでもメリットデメリットがあり、何を選んでも全く後悔しないということもないのでしょう。
決める期限もそろそろ迫ってきています。なるべくたくさんのことを調べて、良い道を探します。